生まれ順で育て方は変わる?!【末っ子編】
次は末っ子についてです。
末っ子の特性は、何といっても甘えん坊気質ですよね。
最後の赤ちゃんということで、親からは大きくなってもずっと赤ちゃん扱いされたり、家族で一番年齢が下なので、家族みんなから可愛がられて一家のアイドル的存在を担うことも多いのではないでしょうか?
誰でも、自分より小さくて年下の言うことは、ある程度許してしまったり、ワガママを聞いてあげるのは当然のことだと年長者として義務みたいに感じてしまいがち。
自然と何でも許されてしまう、とてもおいしい立場ともいえます。
そんな末っ子は、周りにいつも年長者がいる環境で育つ為に、年上との付き合い方(甘え方)はとても上手なのですが、年下へはどう接すればいいのか分からない傾向が強く見られます。
甘えられることに慣れておらず、甘えている人を見ると少し敵対心を持ってしまったり、腹を立ててしまうことも。
大人になっても、一番親に対しての執着心が強い特徴もあり、悪くいえば構ってちゃんになりやすい点もあげられます。
反対に、甘えさせてくれた親への依存だけでなく、感謝の気持ちも強く、親孝行な子も多いようです。
そんな末っ子を育てるにあたって留意すべき点は、まずは当然のことながら上の子たちと対等に扱うことを忘れないこと。末っ子だからと、上の子達ばかりに責任を押し付けたり、用事やお願い事も上の子にお任せしてしまいがちですが、その様子を末っ子はちゃんと見ています。
そして、めんどくさい事や大変な事は自分以外の年上がやるものだという意識が育ち、大人になるとめんどくさがりになる傾向も多くみられます。
『そんなの俺のやることじゃない』
『これは、私の仕事じゃなく上の人がやるものよ。』
そんな甘いことを言っているのは、たいてい末っ子だったりします。
だって、家庭内では、大きくなるまで周りの年長者さん達がたっぷり可愛がり、甘やかしてくれたアイドルですもの。
本人に悪気は全くなく、そのような思考に陥ってしまうのは、当然といえば当然の結果です。
そのような、めんどくさがりで何でも周りに任せたがる性格になると、本人が一番社会に出て損を被ってしまいます。仕事は最後まで責任と実行力を持って自ら成し遂げないと、周囲の信頼を勝ち取るのは難しいので、責任感のないめんどくさがりな性格に育ててしまうことは避けたいものです。
常に1人の責任ある人間として、上の子達と同等に仕事や役割を持たせ、叱る時も甘やかす時も、他の兄弟姉妹と同じ目線や対応を心がける必要があります。
つい、一番小さい分手厳しくはできないのが親の本音ですが、そこは家庭内平等主義をしっかり貫き、上手に特性を補ってやりましょう。